季節のにおいは育った環境でちがう?【雑記】

随筆

春夏秋冬それぞれのにおいって、ある。

雪溶け晴れた日に春のにおいを感じる。
草の青臭さと湿気ったにおいで夏を感じる。
乾いた風で秋を感じる。
大きく鼻で息を吸ってツンとしたら冬を感じる。

これは北海道で生まれ育った感覚で、
これに共感できる人はどれくらいだろう。

テレビで流れる入学式のニュースでは桜が満開だけど、
北海道で桜が満開といえばゴールデンウィークだし。

SNSで「金木犀は秋の香り」って話題になってたけど、
金木犀(きんもくせい)って漢字も読めなかったし、香りも想像できなかった。(北海道には自生してないから。)

11月の沖縄はわたしにとっては夏のにおいだったけど、
沖縄出身の友人は秋だって言ってた。

季節のにおいって、
育った環境でちがうっぽい。

わたしの普通ほあなたの普通じゃないし、
わたしの当たり前はあなたの当たり前じゃない。

当たり前って、
自分にしか通用しない言葉っぽい。

SNSで見るだれかの日常が、
わたしにとって非日常で新鮮なように、
わたしの日常も誰かにとってはそう見えてるのかな。

なんの話だっけ?

あ、そう。
育った環境で季節のにおいがちがうってはなし。

人によって季節のにおいがちがうから、
言い換えれば、
まだまだ知らない季節のにおいがあるってことか。

今年は季節の風物詩となるイベントが尽く中止になったから、なおさら季節のにおいに敏感になった気がする。

五感で季節を嗜みたい25歳冬。

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